症例別アドバイス

むち打ち症の原因・症状

18.12.13

むち打ち症は、「頸部捻挫」「頸部損傷」とも言われ、主に交通事故における追突の衝撃によって頸椎が過度な伸展・屈曲を強いられて生じる損傷のことを指します。

衝撃の大きさによって、損傷が頸椎だけでなく、筋や靭帯、神経にまで及ぶケースがあります。

むち打ちの症状として、大きく4つに分類できます。

●頸椎捻挫型
頸椎の周りの筋肉や靭帯が損傷し、寝違いのような首や肩の痛み、動かしづらさを感じます。むち打ち症の方の大半が頸椎捻挫型に分類されます。

●後部交感神経症候群型(バレリュー症候群型)
頸部の交感神経・椎骨動脈が損傷し、神経症状を伴います。
めまい、頭痛などの症状の他に、耳鳴り、難聴、視力障害、目のかすみといった症状がみられます。

●根症状型
首の骨の間にある椎間孔(神経の通り道)で神経根が圧迫されることにより、後頭部や首の痛み、上肢の痛みや痺れなどの症状がみられます。

●脊髄型
知覚や運動の伝達を担う中枢神経である脊髄が損傷し、知覚障害、歩行障害、排便・排尿障害などの重度の症状を起こします。

 

むち打ち症の治療

頸椎カラーなどを使用して損傷部の安静を保ち、約2週間ほどの固定期間を設けます。固定期間後、炎症が引いてから手技療法、運動療法、温熱療法を用いて症状の改善・機能回復を行います。

交通事故の場合、首だけでなく全身に強い衝撃を受けていることが多いため、手技療法によって頸椎~脊椎~骨盤に至る骨格のずれ・歪みを矯正し、自然治癒力を高めて回復を目指します。

また、固定期間に低下した頸部の筋力・可動性を回復するために、運動療法による筋力強化を図ります。温熱療法は損傷部の筋緊張・萎縮をほぐし、血液の循環を促進させる効果があります。

むち打ち症は通常3ヶ月程度で完治することが多いですが、慢性化すると後遺症として痛みやしびれ、めまい、頭痛などに悩まされることになります。

当院ではカイロプラクティックの手技療法により、むち打ち症の根本治療を行っております。
むち打ち症の症状・後遺症でお悩みの方はぜひご相談ください。

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