腱鞘炎の原因・症状
19.05.14
腱鞘炎とは?
手首・指・肘には、筋肉と連動して動かす腱(けん)というヒモのようなものがあります。腱が動くときに骨から離れないように押さえる役割をしているのが腱鞘です。腱鞘炎とは、手や指を動かした際に、腱と腱鞘が擦れて、炎症を起こすことです。親指の使い過ぎによって起こる「ドケルバン病」、指の使い過ぎが原因の「ばね指」と呼ばれることもあります。
腱鞘炎の症状
初期症状は「曲げにくい」「しびれ」「動かすとカクっとひっかかる」など、動かした時に違和感を覚える程度です。しかし、炎症が悪化すると、患部に腫れや熱を伴い、少し動かしただけでも激痛が起こるようになります。こうなると、日常生活にも大きな影響を与えるようになるため、初期症状を見逃さないことが重要です。
腱鞘炎になりやすい人
昔は手や手首を使うスポーツ、音楽家に多い症状でした。しかし、最近は一般の方にもみられるようになりました。スマートフォンの普及、仕事においてパソコンを使用することが増えたためです。主に手指の使い過ぎが原因ですが、最近は、女性ホルモンの減少も腱鞘炎に影響していることが分かってきました。女性ホルモン(エストロゲン)が低下する「更年期以降の女性」「妊娠・出産期の女性」も手指の使い過ぎには注意しましょう。
症状が改善されない時
手首や肘に違和感を覚えたら、無理に動かさず、安静にすることが一番大切です。ただ、日常生活が忙しかったり、仕事の関係で難しかったりする場合は、適度な休憩とストレッチをするだけでも症状改善に期待が持てます。もし、これらの方法を試してみても、なかなか症状が改善されない場合は、我慢せず、是非一度当院にご相談ください。