側弯症の原因・症状
19.05.29
側弯症とは
通常背骨は、正面から見るとまっすぐ、横から見ると軽くS字を描くように湾曲しています。側弯症とは、正面から見た時に背骨が左右に曲がる病気のことです。側弯症の重症度は、背骨の曲がり具合(カーブの大きさ)で判断します。側弯が進むと、腰や背中に痛みを感じるほか、心肺機能の低下など健康面にも影響を及ぼすため、注意が必要です。
■原因が分からない特発性側弯症
実は側湾症はほとんどが原因不明です。今もなお、詳しい原因を明らかにするため、世界中の専門家によって研究されています。発症する年代は様々ですが、一番多いのは子どもの成長期です。成長が止まると共に進行が止まることも報告されています。
■原因が分かっている症候性側弯症
原因の判明している側湾症は、生まれつき背骨が変形する「先天性側弯症」、神経や筋肉の病気に伴って発症する「神経・筋原性湾曲」その他、放射線治療、脊椎の腫瘍などがあります。軽度の場合は、経過観察で様子を見ることも多いです。しかし、重症化し、日々の生活に影響するようになると、装具を使って治療、手術をしなければいけません。
■一時的に生じる機能性側弯症
一時的に生じる側弯症を「機能性側弯症」といいます。背骨自体に問題はなく、「姿勢の悪さ」「椎間板ヘルニアの痛み」「骨盤のゆがみ」などが原因です。一時的なものなので、姿勢を正す、骨盤のゆがみを整えるなど生活習慣を改善することが、症状の予防・改善に繋がります。
■一度原因をチェックしましょう
側弯症によって変形が進むと、「不安やストレス」「腰や背中の痛み」「呼吸器を圧迫」「神経障害」など、身体の健康に影響することもあります。側弯症をご自身で判断するのは難しいと思いますので、少しでも身体に違和感があれば、是非一度、当院にご相談ください。